精神看護学

4/10にあった精神看護学の授業内容をまとめてみようと思います。

精神看護学を教えてくださるY先生はとにかくマイペースでユーモアのある方です。段取りがよく、一つ一つの物事をしっかりこなしているのでとても尊敬しています。そして授業は全員がY先生の世界に入り込みます…っというのも先生の話が面白くてついつい聞き入ってしまうのです。あんな風に人を引き付ける話し方ができればなぁといつも思っています。


授業の最初、大きなカエルのイラストがホワイトボードに貼られました。
カエルは沸騰したお湯入っている鍋に入れられるとびっくりして飛び上ります。しかし水の入っている鍋に入れ、ぐつぐつと加熱していくとカエルは自分がゆだっていることに気付かずにゆで上がって死んでしまうそうです。精神看護学の授業とは関係のない話でしたが、先生の言いたかったことは、常に自分が置かれている状況を疑問視せよ ということでした。看護の勉強を深めれば深めるほど一般の人との差が出てくるらしいのです。その差が何かは私にはまだ理解できないのですが、少し違うといえば看護学を学んでいくと普段から専門用語を使うようになったり、少し汚らしい言葉やグロテスクな言葉を簡単に口に出してしまうことがあります。自分が気付かないうちに茹ってしまうことのないように注意していきたいと思いました。


1)精神看護学の位置付け
『あらゆる発達段階における精神面の課題と問題を扱う』
この位置付けは私の通う看護学校の教育課程の構造『基礎・専門基礎・専門分野Ⅰをエネルギーに専門分野Ⅱ・統合分野を膨らませ、飛び立つ気球をイメージしたもの』におけるものです。WHO憲章においては精神保健を以下のように定義しています。『精神保健とは、生物学的(bioological)、医学的(medical)、教育的(educational)、および社会的(social)な側面から精神健康を促進して、よりよい人間関係をつくることである』とされています。


2)自分のこととして考えてみる
まず、心の病気≠精神障害ととらえておくことが大切です。PTSD・自殺・虐待・アルコール依存症・うつ(最近では心の風邪とも言われています)など、ストレス社会といわれる中で先進保険分野の重要性が増してきました。
ここで大切なのは、「精神科看護」と「精神看護」は違うということです。

3)精神疾患は慢性疾患である
慢性疾患で代表的なのは糖尿病です。糖尿病は代謝と取り込みのバランスの崩れの病気であって、限界に達した時発症します。精神疾患で代表的なうつ病はこれまでのやり方や生き方では破綻してしまうことを教えてくれるサインです。これら2つの慢性疾患の共通点は「元に戻すことはできない」ということで、看護では、その人の内的環境と外的環境の程よいバランスが安定するような新たな生き方や価値観をその人が思い出させることを援助します。




授業の内容はもう少しありますが、今回のまとめはこれくらいにします。初めての精神看護学の授業は精神看護学の目的について学習しました。まだ理解の足りてない部分がたくさんあります。特に、「精神科看護」と「精神看護」の違いについてです。これからの学習で理解を深めていこうと思います。次の授業は「精神の構造について」「精神の健康と不健康」について学びます。楽しみです。